CONCEPT

WHAT’S DAYTONA HOUSE?

デイトナとLDKが提案する新しい建築とは?

様々な住宅やガレージの魅力を特集してきた月刊誌『デイトナ』と、建築プロデュース会社『LDK』がタッグを組み開発した住宅システム。LGSと呼ばれる単一のパーツを連結していくことで、様々な用途の建築を作り上げる全く新しい考えです。骨格の力強さをそのまま空間に形成し、パーツそれぞれの素材感や鉄感を最大限表現することができるのです。

DAYTONA HOUSE✕LDKを根幹を成す『LGSパネル』

まずデイトナハウス✕LDKを理解して貰うために知っていただきたいのは『LGSパネル』という重要なパーツ。
LGSパネルとは、デイトナハウスの建築システムの基本単位になる軽量鉄骨のパネルです。厚さ 3.2mm、幅 12.5cm、厚み 5cmの『Cチャンネル』と呼ばれる部材を、横幅 180cm、縦 270cmの長方形に溶接して作ります。対角線のクロスしたパーツは『ブレース』と呼ばれる筋交いで、力の伝達を受け持つ大切な部分です。パウダーコーティングが施されたその鉄の素材感がハードボイルドな空間を醸し出します。
デイトナハウスは、この基本の形を連結することで住宅・ガレージ・別荘・店舗・マンションなどの様々な建築を作る全く新しい建築システムなのです。

単一のパーツを連結してカタチにする多種多様な建築

一般の建築は、“柱”と“梁”と呼ばれる縦と横の部材を使って軸組を作っていきます。しかし。このLGSシステムでは柱梁は単独では存在しません。隣のパネルと繋ぎ合わされたとき、初めてその一辺が柱になるのです。
つまり同じ部材の連続が、多種多様な建築を作り上げていくシステムです。部材はすべて同じなので精度の監理がしやすく、ローコスト・スピーディに生産することが可能。パネル枚数で建物のカタチや値段、ライフスタイルも連想しやすいのもメリットと言えます。

LGSシステム パターン例

【CASE 1】

畳二枚分の最小単位建築

茶道の世界でも畳二枚の大きさを最小単位としています。この最小単位を意識しているのは日本人だけかもしれません。極端な話、LGSパネル4枚あれば、人間は雨風を凌いで生きていけるという哲学的なカタチが構成できます。この最小単位を少し意識することで、必要にして十分な自分の空間をイメージすることができるのです。

【CASE 2】

アメリカ的な郊外型のフラットハウス

フラットハウス(平屋)においても、シャープでソリッドな建築フォルムを実現可能です。これはもともと50年代のアメリカ西海岸の実験住宅群『ケーススタディハウス』に触発されて、建築構造の規制が厳しい日本で同じテイストを実現するために開発されたからです。郊外型住宅やウィークエンドハウス(別荘)など、外部の自然と一体になった美しいラインの骨組みの原型です。

【CASE 3】

3階建てのガレージハウス

LGSシステムは、軽量鉄骨造に分類されるため、建築基準法では3F建てまでが可能範囲。限られた敷地面積でもインナーガレージ付きの住宅を形成できるのです。建物の一番奥にらせん階段を設置して、屋上まで続くコアを作る。ちなみに最上部に設けられた方丈(パネル4枚の箱)は、階段室となっています。